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20230625032031
真っ直ぐな架線（２本１セット）に別の架線が並行に張ってあります

右側の架線はトンネル外から続いていた架線で、
ここで離れて前写真の装置部に接続して終了

左側の架線はトンネル内に起点があり、右の架線に
数ｍ並行した後、そのままトンネルの奥へと繋がっています

「ほくほく線」ではトンネル区間では、「ダブルシンプルカテナリー方式」、
トンネル以外では「コンパウンドカテナリー方式」という高速運転に
対応した架線の張り方を採用しているそうです
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20230625032708
参加者さんからトンネル入口にあったライト状の装置に関して
質問が出て・・・運転士さんに危険を知らせる装置との事。

そしたら、社員さんが点けてみましょうか・・・と言う事になり
抗口近くの装置の方へ向かいます

危険を知らせる装置を稼働しちゃっても大丈夫なのかな？と
思いましたが、技術系の社員の方も居るし・・・。

付き添いの社員さんから、点灯しますって声がかかると
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かなり明るい赤色灯が激しく点滅
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20230625032850
この信号は、トンネルの外に異常（落石、雪崩灯）が発生した際、
トンネル走行中の運転士さんに知らせるためのものだそうです
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帰り道では、線路の構造について説明を聞きます

同じスラブ軌道ですが、レール締結装置の取付部の仕様が異なっています
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20230625033153
中央部が大きく開いた構造のスラブ

空ける事でコンクリートの使用量を減らしているそうです
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締結装置には板バネに軌道パッドが重ねられています

防音、振動対策でしょうか
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20230625033447
戻る途中、社員さんとのこの空間の話になって・・・

社員さん「元々は駅施設になる予定だったようです」

「普通のホームだと、特急通過の際、待避場所が必要ですが
その分、広くスペースを取っているのでしょうか？」

社員さん「いえ、特急の運転の前からの予定だったようです」

どうやら、現在の「ほくほく大島駅」は１面単線式ホームですが
交換可能な、本線＋待避線の施設が予定されていたようです

しかしトンネル内で対面式ホームの２線式にするには狭いような・・・
ホームはトンネルの外に設けて、トンネル内では交換可能な有効長の
本線と待避線の線路と分岐器の設置を計画していたのかもしれません

複線トンネル構造が約２５０ｍというのは、赤倉トンネル内にある
「赤倉信号所」の有効長が２４０ｍと言う点とも合致していますし・・・。
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訪問日：２０２３年０６月２４～２５日
つづく（全２１回）
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20230625025744
午前２時５７分スタート
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20230625025923
線路は単線ですが、トンネルは複線用
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20230625030027
空いたスペースに信号設備・・・扉を開けて、内部を見せてくれました

が、毎度の事で、何が何やら判りません
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空いたスペースにはレールが置かれています
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20230625030439
新品のレールで「６０ｋ」と表示されています
１ｍあたり６０ｋｇの重量・・・新幹線に使われるレールと同じ重さです
一般的な幹線では５０ｋｇレールが使われますが、ほくほく線では
全線に渡って６０ｋｇレールが使われているそうです

右側のレールは先端が細くなっていますので、ポイント用のようです

トンネル内なら、雨や雪に晒される事もありませんね
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20230625031023
「鍋立山トンネル」は超難工事で、長さ９１１６．５ｍの長さですが
完成まで２１年１１ヶ月がかかりました（内、４年ほどの工事凍結期間を含みます）

２０歳の作業員さんが工事に関わっていたら、完成したのは４１歳・・・と
いう途方も無い年月
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20230625031253
抗口から２５０ｍ地点・・・歩くのはここまでです
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20230625031434
複線トンネル構造がここから単線トンネル構造に変わります

順番に並んで線路の真ん中でカメラを構えます・・・
ここから最も長い直線区間が見通せるそうです
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20230625031633
奥の方に見えるのは「儀明信号所」の信号（判りづらいですが緑色に光っています）

「ほくほく大島駅」からは４．５ｋｍの地点ですので
ここからは約４．２５ｋｍ離れています

「儀明」と言えば、今年３月の企画「斜坑見学」で訪れた所です
その際は営業時間内で、列車が信号所を
通過するシーンを見学させて頂きました
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今回の企画で利用した区間は、「六日町駅」から「ほくほく大島駅」の間
ほくほく線路線（５９．５ｋｍ）の約２／３の区間（３８．６ｋｍ）です
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訪問日：２０２３年０６月２４～２５日
つづく（全２１回）
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20230625013353
社員さんが強力な懐中電灯で照らして・・・
駅周辺には灯りが殆どありません

自販機の照明も消えています
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20230625013501
駅名票を撮ると、闇の中では被写体となるものが見つからず
・・・皆さん、手持無沙汰

これだけ暗いと天の川が見えるかもと上空を探しますが
曇っているようで、星が見えません
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20230625014133
ホームに戻ります
遠くに点々と見える灯は、多分、十日町の街並み

社員の方が「あっ！」と・・・ホーム左側すぐの草むらを小動物が移動中

狸より細身でキツネっぽくは無くて・・・５０ｃｍくらいのサイズ
南紀でも見かけた（実際、正体は不明でしたが）
「アナグマ」でしょうか

トンネル探検へ「美佐島駅」まで乗車してきた列車は、この「しんざ駅」のひとつ先
「十日町駅」で待機しているそうです

「十日町駅」は交換できる配線で駅事務所もあるので
運転士さんの休憩できるのでしょう

この「にいざ駅」で２時間近く待つのは厳しいでしょうし
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20230625014818
闇の中、遠くで灯りが点灯・・・「十日町駅」を列車が出発したようです
（しんざ駅とは１．５ｋｍと近いのです）

到着後、順々に乗車し、
これから、歩いてきた「赤倉トンネル」に逆戻りします
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20230625014951
長さ１０２４０ｍのトンネル内には、１面１線の「美佐島駅」の他
列車の交換が出来る「赤倉信号所」があります

「赤倉信号所」は特急「はくたか」も交換可能な長さ２４０ｍの複線設備に
なっていましたが、「はくたか」の運行休止により、待避線も使用休止となりました
今回は、その信号所まで行き、信号所で停車、再び戻ってくる行程

列車は「しんざ駅」を出発すると、2時間かけて歩いた「美佐島駅」をあっさりと通過

信号所で停止・・・様子を撮ろうとしたのですが、真っ暗で何も映らず

運転士さんが車内を移動し、再び、「しんざ駅」方面へ出発です

窓が開けば、信号所の様子が少しは判ったのかもしれませんが・・・
何らかの方法で、広くなっている空間を感じられたら、とは思いました
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20230625020656
事前に、この移動中に夜食を食べる時間がとれますとの案内でしたので
皆さん、一斉に夜食タイムに・・・。

事前に「おにぎり３つ」の夜食と聞いていたのですが、
包みがやけにデカくて重いのです

３種の味付け（蕗味噌、ワカメ？、五目ごはん）のおにぎりと
唐揚げ、卵焼きのセットでしたが

このおにぎり、ぎゅっとしっかりと握られてていて、ご飯量が半端ない
おにぎりひとつでお茶碗１杯は確実で、これだけで３膳分はあるかと・・・。

最後、社員さんとの雑談時間でも、夜食のおにぎりがすごかったとの声が
多数だったので、皆さん、同様に感じたようです
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20230625022238
途中、「まつだい駅」でトイレ休憩

駅前は立派な駅舎とロータリーがあるのですが
深夜２時過ぎ、施設がぼんやりと見えるだけ
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20230625021928
社員さんから「まつだい駅」ではコンビニが営業していますとの案内で
急いで、切れてしまった懐中電灯の電池を購入

諦めていたのですが・・・コンビニが有って良かった

コンビニの店員さんも、こんな時間、閉まっている筈の駅から
多数の人が入ってきて、何事かと思った事でしょう
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20230625023620
トイレ休憩後、再び列車で出発

皆さん、夜食を食べて、若干、睡魔がきている雰囲気？
（私はなぜか元気でした）
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間もなく到着しますとの放送で、ヘルメットを装着
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20230625024759
２時４５分、「ほくほく大島駅」に到着

「大島」の前に「ほくほく」を付けたのは、
東京の都営地下鉄新宿線に「大島駅」があるから？

都営駅の開業が１９７８年、ほくほく線は１９９７年
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20230625024838
乗車してきた列車は、「犀潟（さいがた）」（直江津）方面へ発車

この先、終点までの間、２駅（虫川大杉、くびき）が交換可能駅ですが
どこで待機するのでしょう

普通なら終点「犀潟駅」かな？と思うのですが、「犀潟駅」はＪＲ管轄駅
・・・こんな深夜に乗務員さんが休憩できるのでしょうか？
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訪問日：２０２３年０６月２４～２５日
つづく
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20230625011713
トンネルの壁面にはケーブルが複数、取り付けられています

それぞれしっかり説明をしてくださったのですが・・・
忘れてしまいました

（どれかが）無線用の同軸ケーブル、でした
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20230625012408
足元がコンクリートのスラブ軌道からバラスト（砂利）軌道に変わりました

バラストだと走行音が小さくなるので、トンネル抗口付近に
民家がある場合、採用しているのかと・・・。

トンネル内の照明も薄暗くなっていますが、これは・・・

ここまでこの企画のために照明を交換作業を実施したそうですが
ここから先は間に合わなかったとか。
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20230625012533
周囲に響く水が撥ねる音・・・待避所の天井部分からかなりの出水

これだけの量、貯めたら、１日で小さいプールは満杯になりそう
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20230625012558
修繕は優先順位で決めていて・・・まだ順番が廻ってきてないそうです
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20230625012650
トンネルの形状が変わっています

この先の「鍋立山トンネル」は日本でトップレベルの難工事で
様々な工法が採用されて、トンネルの形状が幾つもあるそうです

ここでも工法が変更されたみたいですね
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歩き始めて、約１時間・・・抗口が見えてきました

明るくなっているのは、坑口すぐにある「にいざ駅」のホームの照明です
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20230625012746
なんとなく、空気が暖かくなってきています

やはりトンネル内は外気より気温が低かったようです
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20230625012850
電気？信号？設備の間にすっぽりと収まった、モーターカー
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20230625012913
２人乗りでエンジン駆動、だそうです
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「赤倉トンネル」、十日町側の坑口

１０ｋ４７１ｍ５０と表記されています・・・今回歩いたのは、その内、２．２ｋｍでした

約１時間かかったので、全てを歩いたら、５時間弱かかる計算

途中で色々、見学していたら、始発電車が来ちゃいます
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20230625013000
この位置に立つのもなかなか出来ない体験です
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この後、列車に乗車・・・「赤倉トンネル」を戻って、途中にある「赤倉信号所」に向います
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訪問日：２０２３年０６月２４～２５日
つづく
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20230625005026
歩き出した「美佐島駅」から６００ｍ地点・・・１５分かかっています

標識の下の方、照らされるとトンネル内を流れる水の量
かなりのものだって実感します
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20230625005117
「美佐島駅」方面に向かう運転士さんが見る標識

駅まで６００ｍ地点に表示されるようです
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20230625005212
前が詰まっています

社員さんが何か解説をしているようで・・・追いついてしまいました
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20230625005434
待避所と同じ構造ですが、造りが巨大

ボックスの表面には「高電圧」と表記
送電関係または信号関係の機器が設置されているようです
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20230625005632
社員さんが鍵を開けて、扉を開いてくれました

ド素人には何の機器かさっぱりです

でも、常に漏水が流れ出てきているトンネル内
湿気対策も大変なのかもしれまえん
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20230625005539
線路わきには黄色い標識灯に「２」の数値
「しんざ駅」に近づいてきているので、「第２場内信号」みたいな感じでしょうか

付き添って下さる社員さんは保守関係の方なのでしょうか
（この標識は）本来、不要なのだけど、運転士（さん）は残して欲しい・・・と。

保守の方からみると、撤去できる物は撤去した方がメンテも省けるとの考えなようで
それぞれの立場ならではですね
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20230625005914
「Ｂ」の標識・・・ブレーキでしょうか？

「しんざ駅」に向って、下り勾配なので、この辺りから制動をかけないと、
ＡＴＳ－Ｐによるブレーキがかかっちゃう・・・のかな？

「１３」は、起点の「六日町駅」からの距離・・・１３ｋｍ地点
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20230625010422
後方を見ます・・・カーブ地点を抜けた所
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20230625010556
トンネル内歩行距離は２．２ｋｍでしたので、ほぼ半分、きました

歩き出してから約３０分
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20230625010932
ここでトラブル発生

携帯した懐中電灯が消えて・・・電池が無くなってしまったようです

一応、出る前に確認して、眩しいくらいの明るさだったのですが・・・
ＬＥＤタイプだと、突然、点かなくなっちゃうのでしょうか

このトンネルはまだ半分だし、その先、別のトンネル探検もあるし・・・
予備の電池を用意しておくべきでした
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訪問日：２０２３年０６月２４～２５日
つづく
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