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これまで何度か記事にさせて頂いた、行きつけの飲み屋さん
昨今は旅が増えた事もあり、訪問も以前のように週一ペースではありませんでしたが
行くと歓迎してもらえたお店です(数点、ブログカテゴリの「外飲み」でリンク)

板さんと女将さん
板さんは、私よりひと回り下の世代、女将さんはもう少し若くて・・・
かつて同じ料理学校で知り合ったと聞いていました

女将さんがマネージメントと店内を廻す、板さんは調理・・・そんな関係でお店を開店

日々、通行する道にあったお店で、行きつけのお店になりました

1人で訪れても、板さんが話し相手になってくれ、他のお客さんとも仲良くなれる
そんな雰囲気のお店

特に、板さんとはお互いに旅が好きで情報交換をしたり・・・。

たまに、板さんと女将さんが常連さんの前で喧嘩して・・・私なんかは焦ってしまうのですが
年配の常連さんは余裕で見守る

自分も年、食ったら、そんな余裕があればな・・・と。

そのふたりが結婚して・・・仲良しな雰囲気をつみまにして飲んだり

赤ちゃんが出来て、女将さんが一旦、休養
その間は板さんが、苦手な(私から見て)愛想を振舞って、お客さんの相手を・・・。

男の子さんが誕生

夫婦で飲み屋さんを営みながらの子育ては、一般のサラリーマンと比べ
異なった苦労があったと思います

お子さんが保育園?に通える世代になって

板さんが発病・・・女将さんから「舌癌」と聞きました

過去記事にもしましたが・・・

板さんがお店に出る機会は減りましたが、自宅で元になるスープを作ったりしてると。
また偶然ながら、店員さんが急なおやすみの時、出店して焼き場やお刺身を調理して
くれて・・・
全快は時間がかかっても、快方にむかっているのだと思っていたのですが・・・

一昨日、女将さんからメール

「他界しました」と。

メールで、お店でお別れの会をします、気楽にきてください、と。

その情報は、地元の友人、お店の常連さんから次々と届きました

お別れの会に訪れると、お店は営業せず、入り口は半分シャッターが下りてます

裏口側に廻ると、以前、働いていたバイト君とバイトさんが礼服で居て、挨拶を・・・。

バイト君たちからの進言で裏から入ると、店内は常連さんで一杯
一般のお客さんは遠慮して頂く形で、今回の会のために店員さんがいつものように
料理を振舞っていました

席に付いていた常連さんに声をかけると、2階の方へと・・・。

2階への階段の途中、スナップ写真が貼られているんです

板さんと女将さんのシーン、生まれた子供さんとのシーン

一気に、板さんが元気な時、飲みながらバカっぱなしをした時の思い出が蘇って
目頭が熱く・・・

2階のお座敷の奥まった所に祭壇・・・それと板さんが。

こじんまりとしたお店だし、狭い階段なので、まさか棺があるとは思っていませんでした

お顔を見て・・・まだ若いんです、多分、40代

カウンターで飲みながら、「一緒の世代にしないでくださいよ~」って笑っていた板さん。

なんで、年食った俺なんかより先に逝っちゃうんだよ



その棺の近くで女将さんは気丈に、下(1階)が混んでるから、ここで飲みましょと・・・

自らビールを開けて、グラスに注いでくれて、献杯



とても、とても、とても、悲しいです

俺より先なんて・・・残された家族も居るんだし・・・もっと頑張ってくれよ

もっと生きてて、女将さんや子供さんと楽しい生活をして欲しかったよ・・・

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2019.09.01 


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