コロナ禍、感染者数がすごくなっています(8月20日現在)
所謂、第2波として、緊急事態宣言するべきなのでしょうが・・・。

3月に、災害に見舞われた「箱根登山鉄道」の沿線を巡った後、
個人的な散策は・・・全く出かけていません

その「箱根登山鉄道」も復旧し、喜ばしいのですが
散策は避けた方が良い状況・・・

ずっとこんな状況が続いていて・・・今後、旅する事が出来るのでしょうか・・・

4月以降、過去の散策記事を再掲載させて頂いていますが
この作業にも飽きてきています

第10弾は、2014年07月26日の神奈川県への日帰り散策
です

サムネイル化した写真・地図をクリックして頂くと
大きめのサイズの写真が別に表示されます
文章内、
〇〇は別写真等にリンクさせています

「ダム内部 特別開放」(再)のトップ記事は
こちら


「宮ヶ瀬ダム」の内部へ入ります

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ダムの内部は外の暑さを全く感じません

ダム堤内には「監査廊」と呼ばれる通路が巡らされています
天端(てんば:堤の頂上部)の長さが375mもある上に高さが156mと
高低差も半端ない・・・その中を毎日、点検しているそうです。

156mの高さはビルで言えば約50階建てに匹敵しますが
それを徒歩で点検では、移動だけでも疲労困憊状態に

そのために利用されているのが、この点検用モノレール・・・4人乗りだそうです

天井部分にレールが設けられていて、見た目にはロープウェイに似た感じです。

前記事の最後の写真・・・
内部通路の天井部に写っていたのが、このモノレールのレールでした

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「点検用モノレール」の最大斜度は45度

急勾配を上下するため、カゴの前後の角が削られています
最大速度が毎分60m・・・時速にすると3.6km/h
人の歩く速度とほぼ同じです

移動しながらの点検となるのですから、丁度良い速度なのかもしれません

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監査廊を進みます

「ノーマルプラムライン」という施設です

判りづらいですが・・・上部の穴からワイヤーが伸びています

このワイヤーは天端の標高290m地点から下へ約140m・・・
標高155.25mまで伸びて、下端では重りが吊されているそうです

「プラムライン」はダムのひずみを測定する機器・・・
この写真の場所は「プラムライン中段測定室」で
最下底の場所に「プラムライン下段測定室」もあるそうです


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「ノーマルプラムライン」の最下底部から、更に地下へ向かって
「リバースプラムライン」が設置されています

「リバースプラムライン」の上端は標高155.25mの位置、
下端は標高105mに位置し、50mのワイヤーが伸びているそうです

最下端は岩盤に固定し、上端から引っ張る形で
水平の位置変化を観測しているそうです

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監査廊のコンクリートの壁に掲示されています

何故、外国人の男の子がびっくりする顔写真が使われているのか?

「35.8m先に宮ヶ瀬湖」
相当の厚さがあるのは判りますが、何となく不安な気持ちにもなります


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「高位常用洪水吐ゲート操作室」です

先ほど観光放流を行った2条の水路のうち
下流から見て右側のゲートの開閉装置

ひとつの水路には2つのゲートがあり
写真左側が「副ゲート」、右側が「主ゲート」だそうです

通常、「副ゲート」は「開」、「主ゲート」は「閉」に
なっていて、故障時に「副」が使用されるそうです

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水路の断面はダム湖~副ゲートが直径3m、
副ゲート~主ゲートが直径2m、主ゲート~洪水吐が直径2.4m

1本の放流管で最大、毎秒100m3の放流が可能だそうです


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床面近くで見えるシリンダー

頑丈なステンレス製ゲートを油圧で上下させます

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操作盤のモニターに、閉じられた「主ゲート」と
開かれた「副ゲート」の様子が表示されています

副ゲート部分の開口は2.3m・・・のようです

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監査廊を進んで・・・2つめの「高位常用洪水吐ゲート操作室」です

ダム正面(下流側)から見て向かって左側に有るゲート用です
左が「主ゲート」、右が「副ゲート」


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例の男の子のびっくり顔のポスターで
「本日の観光放流でも使用しました」と案内が・・・。


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ダム堤全体図で現在位置を示しています

更に手書きで「今いるところはココです」を案内


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意外と近くにある放流管

放流時にはその音が聞こえているのかもしれません


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今日のダム湖の水位は標高272.46mだそうです
となると、現在地は水面下33.96mになります

建物だと10階分の深さです


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監査廊を振り返っています

少し広くなっている所を右に進むと「ゲート操作室」があります

コンクリートの壁面には水滴が付いている箇所が・・・多分、結露
・・・水漏れしている筈はないのですが、ちょっと不安になります


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「低位常用洪水吐」の放流管を越えるとエレベーターがあります

宮ヶ瀬ダム堤体内部には2基のエレベーターがあり
1基は一般見学者が自由に利用出来るそうです

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「上り」でダム天端へ・・・「下り」で観光放流を見学した広場へ・・・
行き来が出来ます

定員46名と結構大きなエレベーターです

撮影日:2014年07月26日
つづく(全16回)

過去の散策旅シリーズ

10:ダム内部 特別開放(全16回)

:京都1day(京都府)(全12回)

:雪見の旅(新潟・長野県)(全33回)

:小海線で散策(長野・山梨県)全26回

:上越国境の散策(群馬県)全19回

:戸隠・信濃大町の旅(長野県)全47回

:碓氷峠界隈を散策(群馬県)全27回

:花と駅と(茨城県)全12回

:山梨・2014さくら(山梨県)全18回

:花咲く道を散策:(群馬県)全10回

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