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夜中の3時を廻って・・・北越急行「ほくほく線」、「鍋立山トンネル」を探検中

天井には、架線の張力を維持する装置(多分)が・・・
屋外から続いていた架線の終端部になっています

架線は一本がずっと繋がっている訳ではなく、
長さは不明ですが、別の架線と入れ替わっていきます

あまりに長いと架線をピンと張る力も膨大になりますし
万が一、切断した場合、交換する距離も長くなってしまいそうですし・・・。
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真っ直ぐな架線(2本1セット)に別の架線が並行に張ってあります

右側の架線はトンネル外から続いていた架線で、
ここで離れて前写真の装置部に接続して終了

左側の架線はトンネル内に起点があり、右の架線に
数m並行した後、そのままトンネルの奥へと繋がっています

「ほくほく線」ではトンネル区間では、「ダブルシンプルカテナリー方式」、
トンネル以外では「コンパウンドカテナリー方式」という高速運転に
対応した架線の張り方を採用しているそうです

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参加者さんからトンネル入口にあったライト状の装置に関して
質問が出て・・・運転士さんに危険を知らせる装置との事。

そしたら、社員さんが点けてみましょうか・・・と言う事になり
抗口近くの装置の方へ向かいます

危険を知らせる装置を稼働しちゃっても大丈夫なのかな?と
思いましたが、技術系の社員の方も居るし・・・。

付き添いの社員さんから、点灯しますって声がかかると

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かなり明るい赤色灯が激しく点滅


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この信号は、トンネルの外に異常(落石、雪崩灯)が発生した際、
トンネル走行中の運転士さんに知らせるためのものだそうです

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帰り道では、線路の構造について説明を聞きます

同じスラブ軌道ですが、レール締結装置の取付部の仕様が異なっています

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中央部が大きく開いた構造のスラブ

空ける事でコンクリートの使用量を減らしているそうです

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締結装置には板バネに軌道パッドが重ねられています

防音、振動対策でしょうか

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戻る途中、社員さんとのこの空間の話になって・・・

社員さん「元々は駅施設になる予定だったようです

「普通のホームだと、特急通過の際、待避場所が必要ですが
その分、広くスペースを取っているのでしょうか?」

社員さん「いえ、特急の運転の前からの予定だったようです

どうやら、現在の「ほくほく大島駅」は1面単線式ホームですが
交換可能な、本線+待避線の施設が予定されていたようです

しかしトンネル内で対面式ホームの2線式にするには狭いような・・・
ホームはトンネルの外に設けて、トンネル内では交換可能な有効長の
本線と待避線の線路と分岐器の設置を計画していたのかもしれません

複線トンネル構造が約250mというのは、赤倉トンネル内にある
「赤倉信号所」の有効長が240mと言う点とも合致していますし・・・。

訪問日:2023年06月24~25日
つづく(全21回)
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