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車内からの撮影で窓ガラスの反射が
映り込んでいる写真があります

箱根湯本へ

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14.05.24.09:58.47.

鬱陶しい梅雨が間近になり
その前にどこかへ・・・と思っていたのですが

この週末はお天気が良いとの予報で
前日になってプラン作りを・・・

当初、房総半島方面を検討し出したのですが
交通機関の接続が芳しくなく四苦八苦
あらためてじっくり練る事にして、行き慣れている箱根にする事にしました

当日・・・出発はゆっくりの9時過ぎ

箱根と言えば、芦ノ湖、大涌谷等が著名ですが
土曜日となると、かなりの混雑と渋滞が予想されるので
「バラが開花しだした」との新聞記事が出ていた
「強羅公園」、それと「箱根登山鉄道」に絞りました

限定的な行動範囲なので、選んだチケットはこれ
「トコトコきっぷ」
箱根登山鉄道と箱根登山ケーブルカーが1日乗り放題

乗り放題だけでお得になるかは判りませんが
強羅公園の入園料(550円)も無料なので、多分、お得の筈

まずは小田原へ向かいます
小田急線の小田原行き急行は1時間に4本

昔(2008年まで)は新宿から箱根湯本まで直通する
急行が走っていましたが、箱根登山鉄道のホームが短く
6両(ドア開閉は4両)までしか入れませんでした。

そのため、「箱根湯本・片瀬江ノ島」行きとか「箱根湯本・小田原」行きとか
途中駅で分割が必要な上、車両によって行き先が違うという判り難さが
生じた点、さらに小田急の急行は混む事でも有名で、小田原まで
10両運転が必要だったので、「箱根湯本行き」は廃止となりました
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14.05.24.09:59.43.
その「トコトコきっぷ」・・・小田急新宿駅で購入しようとしたのですが
駅案内に表示が無くて、どこで発売されているのか???

ロマンスカーの特急券売り場で尋ねたら、
小田急トラベルの営業所なのだけど10時半から開店・・・だそうで
「小田原」駅で購入する事にして、とりあえず出発です

小田急新宿駅の急行(快速急行・準急も)ホーム・・・
地下鉄以外でも、JR山手線等、よく見るようになった「ホームドア」
小田急線では新宿駅のこのホーム(急行用)だけのようです


設置されると転落や接触事故がなくなり、安全度が高まるのですが
ネックは、列車車両の統一性・・・。

同じ大きさの車体で同じ位置にドアがある車両だけなら、他の主要混雑駅でも
設置出来ますが、ドア位置の異なるロマンスカーが停車する場合、
ホームが共用だとホームドアの設置は困難・・・。

また特急が無くても、18m車両、20m車両が混在したり
ドア数が3つ、4つ、5つと異なったり、ホームがカーブしている路線も×

過去、山手線の5ドア車がホームドア設置で廃止になったように
全ての列車のドア位置を揃えないとならないのは大変です

昨今はドアの代わりにロープ式のも開発されたそうですが
簡単にホーム外に出られるので、自殺対策には難しいようです

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14.05.24.11:27.09.
小田急線は丹沢が見える辺りから、
富士山の姿もチラホラ見る事が出来ます

「新松田」駅から「小田原」の市街地近くまでは
車窓右にずっと富士山の姿が・・・。

手前左に見える、ひときわ目立つ山は「矢倉岳」(870m)
標高は然程ではありませんが、独立峰的な山稜で
頂上からは360度の眺望だそうです

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14.05.24.11:33.53.
「小田原」駅(標高14m)に到着します

「新宿」駅から1時間33分
(特急ロマンスカーだと1時間9分)
小田急線のホームの左側にはJR東日本と伊豆箱根鉄道のホーム。
右側にはJR東海のホーム(東海道新幹線)が並びます

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14.05.24.11:39.18.
通しの乗車券があれば、そのままホーム先の
「箱根登山鉄道」のホームに移動するのですが
「トコトコきっぷ」の購入の為に一旦、改札口を出ます

4月の消費税増税後は、ICカードと切符のどちらが
安いか、下調べしておかないとなりません
新宿-小田原を小田急線利用だと、ICカード874円、切符880円
JR利用だとICカードも切符も1490円・・・

調べてみると営業キロ81~90km区間はICも切符も
同額だったのですね(参考サイトはこちら

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14.05.24.11:40.23.
「トコトコきっぷ」を購入して「箱根登山鉄道」線のホーム(標高14m)へ・・・
停車しているのは、赤くラッピングされた小田急線の車両

ここは「箱根登山鉄道」の駅ですが、登山鉄道の車両を
2006年以降、小田原駅で見る事はなくなってしまいました。
「小田原」駅発着の車両は全て、小田急の車両です

ここまでの急行電車・・・満席では無かったのですが、一応、10両編成。
でも、ここから先は4両編成・・・
利用客はJRからも来るので、発車前には車内は満員

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14.05.24.11:50.34.
「箱根板橋」駅(標高16m)
判りづらいですが・・・
枕木をよ~く見ると
左側の線路の外側に窪みがあります

登山鉄道の電車が走っていた名残です
箱根登山鉄道の線路幅は新幹線と同じ1435mm
一方、小田急線の線路幅は1067mmと異なっていたため
2本の線路の外にもう1本線路が敷かれていました
(実際は、箱根登山鉄道の線路の内側に小田急線用の線路を増設した形)

「箱根登山鉄道」の線路幅が、広い1435mmを採用したのは
当時、「箱根湯本」から先の急勾配を登る能力を擁するモーターが
1067mmの幅では車体に収まらなかったから・・・だそうです

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14.05.24.11:53.54.
「風祭」駅(標高36m)

小田急ロマンスカーVSE
(Vault Super Express)との交換(行き違い)です

特急といえども、急勾配と急カーブの連続で
単線の「箱根登山」線はゆっくりと走ります
6.1kmの距離を12~16分
平均速度は20~30km/h台

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14.05.24.11:57.05.
「入生田(いりうだ)」駅(標高54m)
右側の線路が3線になっています

この「入生田」駅には登山鉄道の車庫があります
「小田原-箱根湯本」間の営業運転は終了しても
1日が終われば車庫に帰ってこないとならないので
「箱根湯本ー入生田」間のみ3線区間に・・・。

こういった3線区間は、営業線ですと、線路幅の異なる
新幹線と在来線が走行する、
秋田新幹線、山形新幹線の一部区間でも見る事が出来ます。

さらに「箱根登山鉄道」では、登山鉄道の電車が直流750V
(過去は600V)に対して、小田急線が1500Vを使用。
その為、登山鉄道の車両は両電圧に対応する
「複電圧車」になっています

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14.05.24.12:03.36.
「箱根湯本」駅(標高96m)

「小田原」駅から82m、登ってきた事になります。
「箱根湯本」駅から先は80‰(1000m走って80mの高度差)の
急勾配ですが、「小田原-箱根湯本」間は最大40‰で
「登山鉄道」としては、平坦線の位置づけ。
でも、最大25‰の小田急線にとっては、とんでもない勾配
・・・乗入れ車両のブレーキ装置を改造したそうです

「箱根湯本」駅の外観・・・
東京近郊の方は気づくかもしれません
東急東横線の「渋谷」駅風
今は地下化されてしまいましたが・・・。

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14.05.24.12:05.27.
「箱根登山鉄道」の乗車位置は大混雑です

20m×4両編成の小田急線から
15m弱×最大3両の登山鉄道に・・・。

更に、11両編成のロマンスカーを含め
1時間に6本が到着するのに、ここからは1時間に4本

ホントに乗り切れるの?って混雑です

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つづく
(訪問:2014年5月24日)
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